さて、この記事では「自動車の任意保険」について記載していきたいと思います。
と漠然とした書き出しをしてしまいましたが、現実的に「自動車保険の特性」などを知らない人は多いのではないでしょうか。
かく言う私自身も知らなかった特約などもありましたし・・・。
実際に保険に詳しい人にとっては「この人は何を言ってるのだろう?」と思ってしまいがちですが、うる覚えだったり自身がなかったりする人は「知っている所だけ答える」と言った回答をするしかありません。
そもそも自動車保険って一体どういうものなのか、知っているようで知らない事も多いのではないでしょうか?
ですが、自動車を運転する為には「保険は必須」である事は理解していると思います。
なので、この記事では「今更聞けない、自動車保険」について記載していきますので「あれれ?」と思った人も、はじめて知る人も参考にしてください。
当然ですが「知ったかぶりをしている人」もこっそり参考にしてくださいね(笑)
自動車保険ってどんな保険なの?
先ず、一口に自動車保険と言っても細かく種類があります。
・自動車賠償責任保険(自賠責)
・任意加入自動車保険(任意保険)
・賠償責任保険(対人賠償責任保険)
・賠償責任保険(対物賠償責任保険)
・傷害保険(人身傷害補償保険)
・傷害保険(搭乗者傷害保険)
・傷害保険(自損事故保険)
・傷害保険(無保険車傷害保険)
・車両保険
・1日自動車保険
・ドライバー保険
などが自動車に乗るのであれば加入しておいた良い保険や、強制保険になるのですが全部知っていますか?
記載した中で「赤い文字のものは強制保険」になるので、車を所有した際には絶対に入らないと車検を取得する事が出来ない保険ですね。
そして「青い文字は通常とは違う契約の保険」になります。
そして残った「黒い文字は任意保険」になるので同じ契約で終結する事が出来ます。
只、それぞれの保険の詳細を記載していくには長くなりすぎるので、今回の記事では「1日保険」と「ドライバー保険」について詳細を記載していきます。
その前に、自動車保険を扱っている保険会社は多数存在していますが「短期で保険を適用してくれる会社」には限定的なものがあります。
なので、最初に「自動車保険取り扱い会社」を紹介していきましょう。
・アクサダイレクト
・イーデザイン損保
・AIG損保
・SBI損保
・セゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)
・ソニー損保
・損保ジャパン
・東京海上日動
・チャブ保険
・チューリッヒ
・日新火災
・三井住友海上
・三井ダイレクト損保
・楽天損保
・こくみん共済(coop)
などが2020年に調べた限りでの「顧客の満足度」が高かった順番になります。
とは言ってもこの評価は「継続する保険」での満足度になりますので、ここからは「期間限定で契約する保険」の満足度でのランキングを見てみましょう。
・東京海上日動火災保険
・1日自動車保険「ちょいのり保険」
・損害保険ジャパン
・乗るピタ!(時間単位型自動車保険)
・三井ダイレクト損保
・三井ダイレクト損保のeドライバー保険
・三井住友海上
・1DAY保険
・あいおいニッセイ同和損保
・ワンデーサポーター(24時間単位型自動車運転者保険)
これが1日自動車保険などのランキングになりますね。
継続保険と短期保険は違うものだという事は分かったと思いますが「1日自動車保険」と「ドライバー保険」の違いって何だろう?
そう思いますよね・・・。
なので、下記の表を見てください。
保険期間 | 1日単位 | 原則として1年間 |
等級制度 | なし | あり ただし、自動車保険との引継ぎはできない |
車両補償 | 契約タイプにより付帯できる | 付帯できない |
この表から分かるように「1日自動車保険」と「ドライバー保険」では「契約内容そのもの」と「契約特典」で差が出てきます。
そこで、少しの期間などしか運転しないのであれば「1日自動車保険」が有利で車を所有していないが継続的に運転をするのであれば「ドライバー保険」の方が有利になるという事なのです。
「1日自動車保険」と「ドライバー保険」の違いの詳細は?!
では、ここからは「1日自動車保険」と「ドライバー保険」の違いや特徴について記載していきますが、最初に「ドライバー保険」から見ていきましょう。
>> ドライバー保険
ドライバー保険と言うのは名前からもわかるように「ドライバー自身に掛ける保険」と認識しておけば問題はありません。
詳細としては、クルマを所有していない人などが簡易的に付帯する事ができる自動車保険ととなります。
一般的な自動車保険は「自動車に付帯する保険」となりますが、契約自体は同じになります。
従って契約期間は1年間毎になるという事であって、通常の保険と同様に等級制度や事故有係数といった情報も適用されます。
その為に利用しなくなったからといって、解約手続きをすれば文字通りの「解約」となりますので、解約をする際にはしっかりと検討した上で実行する事を勧めます。
更に、一般的な保険と同様の扱いとなるという事で「年齢などの条件を設定」する事も可能なので、保険料は契約時によって変化しますが一般的な算出で考えると「年間で2〜5万円程度の保険料」が必要になってくるので参考にしてください。
>> 1日自動車保険
先のドライバー保険とは違った短期で自動車保険に加入できるのが「1日自動車保険」になりますので。
1日自動車保険とは、「1日単位で保険に加入する事が可能」という保険になります。
しかも、1日自動車保険の契約はスマホなどの端末から簡単に契約をする事が魅力でもあり、保険料も最定額であれば1日500円からの加入も出来るのでかなりリーズナブルな価格ではないでしょうか。
その他にも、自身の必要性に合わせて保証内容を変更することも可能になっています。
但し注意点も有ります。
1日自動車保険は「本人や配偶者」であったり「法人名義の車両」に対しては保証を受けることが出来ないので、利用する時には所有名義が誰になっているのかを先に確認しておく必要がありますので注意してください。
では、それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。
先ずはドライバー保険のメリットからです。
ドライバー保険には「搭乗者障害保険」が付帯されています。
この保険は万が一事故に遭ってしまった場合に、対人対物に対する補償の他に付いてくる保険になります。
この保険は1日自動車保険では付けることができない保険となっている事がメリットです。
更にドライバー保険の場合には「保険適応となる車種が多い」こともメリットになっています。
対応車種は「一般的な普通車」「軽自動車」「2輪車」「原動機付き自転車」「2t車」までの車両などであれば全てを補償してくれる優れものなのです。
そして他人の車を2ヶ月以上運転する予定があるのであれば、基本プランやセットプランといったお得なプランが用意されている事が多いです。
その逆にドライバー保険のデメリットになってしまう点は、保険が適応になるのは「他人の車に限定」されているので、家族や会社が所有者名義になっている車は保険の対象外となってしまうことです・・・。
気にせずに家族などの所有名義の車を運転していて、もしも事故に遭ってしまった場合には保険が適応されないのでうっかり運転をしないように気を付ける必要があります。
そして直ぐにどうこうという事ではありませんが、長年ドライバー保険に加入していて事故がなく保険等級が上がっていたとしても、自己所有の車を買った時にこの等級を引き継ぐ事はできません。
従って、自己所有の車を買った時には一般的な「契約する保険としては再加入する」必要があるので、等級もその時の年齢などの状況を踏まえての等級からスタートすることになってしまいます。
そう考えると、短期間や数日しか必要がないのであれば「1日自動車保険」に加入した方が便利でお得になってくるのです。
では、1日自動車保険のメリットから見ていきましょうか。
1日自動車保険のメリットは、何と言っても「スマートフォン」や「コンビニ」から24時間いつでも加入する事ができると言う事です。
これは、契約というよりも「保険料の決済ができる」の方が正解かも知れません。
何せ、保険料の決済に「キャリア決済」と「コンビニ決済」が選べるという手軽さが1番嬉しいですよね。
1日自動車保険を採用している保険会社は上記でも記載していますが、中には「クレジットカード決済」が可能な保険会社もあるので、クレジットを持っている人であれば更に決済方法を選択する要素が増えますね。
次にあげるメリットは「最小限の保険料で済む」という事です。
一般的にも保険料は結構高額なものになってしまいますが、1日自動車保険であれば「利用したいに数だけ保険料を支払う」形になるので、普段は乗らない人でも無駄なく保険を適応させることができます。
しかも、最低プランであれば500円から保険に加入することが出来るのはかなりのメリットになってきますね。
嬉しいメリットはまだあります。
これは1日自動車保険を提供している保険会社によって違いはありますが、詳しい規定は分かりませんが1日自動車保険を「一定日数無事故であれば」自己所有の車を購入した時に「新規加入料が20%割引」になる保険会社もあります。
そして、最大のメリットともいえるのは「保険料に変動がない」という事になります。
事故ありきで書く事は良くないとは思いますが、通常の自動車保険であれば1事故に対して2〜3等級の降格があります。
これは自損事故で車両保険適応の場合も含みます。
逆に事故がなければ等級は上がっていくのですが、下がるという事は当然ながら「保険料も上がる」という事です。
しかしながら1日自動車保険であれば「例え保険を適応したとしても」保険料が上がる事はありません。
事故を起こしても保険料が変わらないから、安心して事故を起こしなさいという意味では決してありません。
事故を起こせば、保険料よりも「あなたの免許証にも影響」がでますし、何よりも自分だけではなくて「人様にも多大な迷惑を掛ける」事になります。
自動車保険は万が一を想定して加入するものなので、決してその辺りは履き違えて考えないでください。
っという訳で、今度は1日自動車保険に加入するデメリットも見ていきましょう。
実を言うと、余りデメリットらしいデメリットはないのです・・・。
本当にデメリットと呼べるかは分かりませんが、加入を希望する保険会社によってはPCからの加入が出来ないところもあると言う事です。
電話やPCからでも加入できる保険会社もあれば、docomo、au、softbankのキャリアからでないと加入することが出来ない保険会社もあります。
当然ながらガラケーや格安スマホなどからでも加入出来ないことが多いので、その場合には保険会社を選ぶ事ができない事もありますので確認が必要となってきます。
そして加入期間に関してのデメリットになるのですが、元々単発での保険加入なのでないとは思いますが、最低限の500円プランに加入したとしても1ヶ月利用しようとすれば月額料金は15,000円になってしまうので意味がないありません。
なので、最初から長い期間を利用する予定であるのであれば「ドライバー保険」の方が安く済みますので、利用期間を考えて選択をする様にしてください。
また、気を付けた方が良い点も1つ分かりました・・・。
それは「車両保険を付帯しようと思ったら」保険に加入しようとする「最低でも7日前以上に仮登録だけは済ませて」おかなければいけないという事が分かりました。
そうしなければ、保険には加入が出来るのですが肝心の車両保険を付帯する事が出来ないようなのです。
これは1部の保険会社だけなのかと思い、数社で試してみましたが残念ながら結果として「どの保険会社であっても同じ様に7日以上前に登録が必要」でした・・・。
最後に記載する事は本当の意味でデメリットだと私は感じています。
それは「搭乗者傷害保険」は対応しているが「人身傷害保険」には対応していないと言う事なのです。
人身傷害保険は最善を尽くした金額で保守してくれますが、搭乗者傷害保険では「規定額の上限まで」しか保証をしてくれません。
この意味は、仮に搭乗者傷害の上限額が300万円だとした時に、実際に必要となった治療費などの合計額が400万円になってしまった場合には「差額の100万円は自己負担」となってしまうからなのです。
コレはあくまでも仮の話なので「絶対に足りない」とかではないですし、必ず足りると言った話でもありませんので、誤解しないようにしてください。
ですが、このデメリットも運転するあなた自身の過失がなければ発生する事はありませんので、余り不安になる必要もないと思われます。
総合的にはどうなのだろう?!
ここまで期間限定で加入する2つの保険を見てきましたが、少し噛み砕いた形でまとめてみましょう。
実際に短期で保険に加入するには、自分がどれくらいの期間で加入したいのかが1つ目の基本となりますね。
そして2つ目の基本は、車の所有者名義が他人であるのかの確認になります。
そうでない時には「保険が適応されない事がある」のでしっかりと確認しましょう。
1日自動車保険を利用するには
家族やその他の同居の親族の名義である車を運転する事を目的としている人に利用される保険です。
但し、条件があります。
・自分が役員になっている会社の名義になっている
・会社に所有権名義が付いている
・レンタカーなど
は対象外となるので注意が必要です。
更に1日自動車保険は連続日数でも最長7日間が上限となっているので、8日目以降も利用する時には別途更新手続きが必要となります。
ドライバー保険を利用するには
・家族や同居の親族名義の車ではない事が条件
・社用車は適応外
・レンタカーも適応外
・10日以内であれば1日自動車保険の方がお得になる
と言う事になります。
現実的に他人の名義である車を1ヶ月とかの長い期間で借りる時などは「ドライバー保険」の方が安心して保証があ得られると言う事になります。
知っておいて損をしない自動車保険の豆知識!
これまでは「運転免許はあるが車はない」人が簡易的に自動車保険に加入する事の意味や重要性を伝えてきました。
ですがここからは「現在自動車保険に加入している人」の為の豆知識を記載していきます。
実際には余りあり得る事ではないと思いますが、都合によっては「他人の車を運転する」事があるかも知れませんよね。
例えば、
・友達と遠出した時に疲れた友達の代わりに運転をしなくてはいけなくなった
・同乗していた友達の体調が悪くなって運転を交代した
・友達の車を何人かで交代で運転して出かける
などの様な事も考えられますが、実際に運転する事は可能ですが「保険は対応できるの?」と思ってしまいますよね。
そこで「あなたが加入している保険証券を確認」してください。
その証券の中に「他車運転特約」という項目が付帯されていれば万が一の事故があったとしても「あなたの保険で対応する」事が可能なのです。
当然ですが、貰い事故や自損事故であってもあなたの保険内容に「車両保険が追加」されていれば対応が可能になります。
この保証があれば、友達の代わりに運転をしている時にでも安心して運転をする事が出来ますよね。
それから「レンタカーについて」ですが、レンタカーを借りた場合には少し変わってきます。
この場合には、ドライバー保険や1日自動車保険などは勿論ですが、自分で加入している保険があったとしても全てが対応外となります。
その理由は「レンタカーには元々保険に入らなければいけない」という決まりがあるからなのです。
レンタカーを借りた経験がある人は知っていると思いますが、借りる際に「借り入れ契約書」や「免責事項の承諾書」そして「保険加入の承諾書」に自筆で記載をして運転免許証のコピーを預けることになります。
なので、自分が保険に加入していても、そうでなくても一切の関係はなく「レンタカー会社特有の保険」に強制加入してから借り受けるという事になります。
その様な訳で「ドライバー保険」と「1日自動車保険」の特徴を紹介してきましたが、自身の利用に適した保険を選ぶ事でリーズナブル且つ安心して運転する事が出来ます。
適した保険を選んでドライブを楽しみましょう!